何かと後ろ向きな評価を頂くS2000 Type-Vに搭載されているVGSと呼ばれる機構ですが、現ユーザーであるワタクシからオススメ出来るポイントをご紹介します。
結論から言わせて頂くと…
「乗っている時にデメリットは感じられない」
むしろ
「メリットしか感じられない!」
です。詳細は下記をお読み頂ければ幸いです。
VGSってナニ?
S2000 Type-Vの特徴とも言えるハンドル、そしてステアリングラックとトルクセンサーが一体化したステアリングユニット。かっこいい…。
あ、そもそもVGSって何かって言うと…「VGS(Variable Gear ratio Steering:車速応動可変ギヤレシオステアリング)」の略です。
正確な説明は本田技研工業さんのページより下記を抜粋させて頂きました↓
車速と舵角に応じてステアリングのギヤレシオを無段階に変化させるほか、ロックトゥロックを標準仕様の2.4回転から1.4回転へと大幅にクイック化。また、専用のフラットボトムステアリングホイールを標準装備したのが、大きな特徴だ。
VGSは、低速走行時から高速走行時まで、それぞれの速度域において理想的なハンドリングを実現する、世界初の車速応動可変ギアレシオステアリング機構です。 たとえばワインディングロードにおいては、フォーミュラカー感覚のハイレスポインスなハンドリングを実現しながら、高速走行時には従来通りの安心感のあるハンドリングを確保。
出典:本田技研工業
詳しくは下記のページを見て頂くと分かり易く説明されております。
私の個人的な理解ですが高速域でも街乗りや車庫入れの低速域でも大きくハンドルを切らずにスイスイ曲がってくれる?そんなハンドリングを実現してくれる機能です。
VGSが搭載されたモデル
これは世界に販売されている自動車の中でHonda S2000のType-Vしか無い!みたいですね。
出典:本田技研工業
VGSモデルに乗る時の注意点
・トルクセンサー異常の発生
・センサー故障の場合はステアリングラックの交換
・ステアリングラックASSYは一度EOLになった経緯がある。
ほぼVGSユニットに不具合が起きた時にデメリットが生じます。ただこれは普通のEPS搭載のモデルも変わらないと思います。
では不具合が起きている可能性は事前に察知できるのか?と言うと私はある程度出来ると考えております。この辺りはご要望があれば別の記事で纏めたいと思います。不具合が起きるとほぼ確実に左右のハンドルの重さが変わり、最後は重ステ化します。
では正常時のVGSの操作性はどうなのか?はっきり申し上げて私は特に問題や注意点があるとは考えておりません。
普通に街乗り&峠のドライブでは違和感や特別な技能を有することはありません。
また特殊なケースとして、リアがスライドした事(ハーフスピンモード)がありましたが特別その時にVGSが悪さをするような事はありませんでしたし、感じませんでした。
VGSのメリット
これは私が感じる一番のメリットを書きますと…
ハンドルを切る量が少ない!
です。街中の交差点も車庫入れも方向転換の切り返しも、極小の舵角で済みます。
また道志みちやターンパイク等のワインディングでもそのダイレクトなハンドリングから楽しく走れます。
周りくどいですが、とにかく楽しく走れることが最大のメリットだと考えます。
またもう一つ、メリットがあります。それは中古車の価格がスタンダードなモデルに比べても安いことです。
上記にもありますが故障した際の部品交換費用が高いと言う事もあり人気がないようです。そもそも少し前まではVGSのステアリングラック自体が上記の通りEOLだった事が大きな原因に思えます。
またサーキットを走る方にはカウンターを当てた時の違和感があるらしくこちらも人気の無さに一因している模様です。
余談ですが
VGSを酷評せれている記事もありますが、そちらはご興味があれば探してみてください。敢えてリンクは貼りませんがなかなか辛辣な内容になっております。
間違ってもそう言った(以下略)
まとめ
現在、乗っている人間から言わせて貰えば
「乗っている時にデメリットは感じられない」
むしろ
「メリットしか感じられない!」
です。もう運転していて違和感云々言う人もいますが乗り込んで行けばそんなものは感じなくなります。
ちなみに私はS2000以外のクルマも運転しますがどちらでも違和感を感じることはありせん。そもそももう一台のクルマにもVGSが欲しいなぁと考えてしまう程、VGSにメリットを感じております。
もし、あなたがS2000でType-Vの購入を考えているならこの記事が参考になれば幸いです。
いつも最後までお読み頂きありがとうございます♪